うつ

うつかもしれない ストレスのサインを知っておこう

カッパウロ

あらロビンソン、ごきげんよう。

あれれ? なんだか元気ないねえ。

ロビンソン

…はあ。最近ですね、何をするのももうおっくうで…。

困りましたよ。やる気が出ないんです~。

カッパウロ

んー、ではやる気に火を点けるような名言でも探してみますかね。

ロビンソン

いやいや、たぶんそれを今聞いても…響かないんじゃないですかね。

多少の元気がないと、どんな叱咤激励や名言の力を借りても火は点かないじゃないですか。

今は着火剤としての元気がまるでないですから…。





うつとストレス

なんだか最近元気がない、パワーがない、やる気も出てこない…。

総じて意欲が低下し憂うつな気分が続いているのであれば、それはうつ病の前兆かもしれませんね。

 

気分が落ち込んでしまい、その状態が続くと身体に不調が出てきてしまいます。

そんな状態を「抑うつ状態」といい、抑うつ状態が深く長く続いて、脱することができないようだと「うつ病」と診断されるようです。

 

ではうつ病になる理由、原因とは何でしょう。

一概には言えないけれど、そこには何らかのストレスが関係していることが多いようですよ。

日常生活にはいろんなストレスが待ち構えています。

そして毎度毎度逃げられるものではないですよね。

カッパウロ

誰もが何らかのストレスを多かれ少なかれ感じている…それがこの世界です!

 

自分のストレスに気付こう

どこへ行っても何をしてもストレスの種はあるわけですから、この世界で生きていく以上、ストレスをためない、ストレスとうまく付き合っていくということができないと苦しくなってしまいますね。

そんなコツやハウツーを得ることもゆくゆくは必要かと思いますが、その前にまずは今の生活や気分を振り返ってみて、「自分のストレス」について気付いてあげることが大切なんじゃないでしょうか。

それはすなわち、心や体が出してくるストレスのサインに気付くということです。

カッパウロ

ロビンソン、君のメンタル面の不調だけどさ、「おっくう」「やる気が出ない」「元気がない」ってズバリ、ストレスのサインだよね。

ロビンソン

で・す・よ・ね~。

このテンションの低さの元となるストレスかぁ…。

確かに思い当たりますね…。

 

ストレスのサインとは

心や体が出してくるストレスのサインにもいろいろなものがあるようです。

 

心のサインには、「憂うつな気分が抜けない」「なんだか悲しい」「訳もなく落ち込んでいる」「希望を持てない」「ささいなことで不安になる」という感情に関するもの、「好きだったことに楽しみを感じなくなる」「仕事のやる気が低下」「無力感」「簡単なこともおっくうになる」などの意欲や興味、関心の低下があるとのこと。

他にも「決断、判断が鈍くなる」「消極的になる」「自信がなくなる」「周りの人との交流を避けがちになる」「自分を責めてしまう」「落ち着きがなくなる」「あきらめが早くなる」「イライラする、攻撃的になる」「身だしなみがどうでもよくなってくる」といった行動面に影響してくるものもあるそうです。

 

体が出すサインには「眠れない」「朝早く目がさめてしまう」「食欲減退」「性欲減退」「動悸」「息切れ」「めまい」「頭痛」「微熱が続く」「血圧上昇」「手足の多汗」「食事をおいしく感じられない」「飲酒や喫煙量の増加」「歯肉炎、歯茎の出血、歯痛」「胃痛、胃もたれ」「生理不順」「下痢」「便秘」「肩や背中のこり、筋肉の緊張」などなどたくさんあるようですね。

 

こういった症状の原因がわからない場合、もしかしたらストレスから来ているのかもしれませんね。

カッパウロ

私もうつ病経験者だけど、発症当時を今思うと、ここに挙げたサインの7、8割は当てはまってましたね!

 

ライフイベント→こころに負荷

ストレスというと、トラブルや失敗、苦手な人、苦手な物事が原因と考えがちです。

ですがそれだけではなく、誰もが通る人生におけるさまざまなイベントや日常生活での出来事が心に多くの負荷をかけることもあるのですよ。

「病気、怪我」「災害」「家族の不和」「親近者との死別」「家計のやりくり、資金繰り」「出産、育児」「過労」「失業」「引越し、転居」「転勤、出向」「昇進、異動」「子どもの独立」…。

最近、こういった経験をしているのなら、それがストレスとなっていることもあるでしょう。

ロビンソン

出産や昇進なんて喜ばしいことなのにねえ。

 

セルフチェックもできますが

ストレス自体は誰にでもあるものです。

ですがストレスによって不調になり、それが続くようならば、うつ病なのかもしれません。

 

簡易的ではありますがインターネットで検索すればいろんなサイトでセルフチェックもできますね。

「うつセルフチェック」「ベックうつ病調査票(BDI テスト)」「CES-D(うつ病自己評価尺度)」といったワードで検索してみるといろいろとヒットしますので参考にしてみては。

また厚生労働省の委託で作られた、「働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト『こころの耳』」にもセルフチェックのページがありますので参考になるかと思います。

ただあくまで参考で、それが医師の診断結果を覆すものではありませんよ。

 

「うつはこころの風邪です」なんてよく言われますが、それはちょっと違う気もします。

風邪ならば数日経てば快方に向かいますが、うつは放っておくとどんどん重く深くなってしまうことがあります。

心配ならば早めに精神科や心療内科を受診した方がいいでしょう。

 

うつ病は正しく理解して、正しく治療を受ければよくなります!

ロビンソン

よし、お医者さんに初診の予約を入れてみます!

 

うつ病の治療って?

もしうつ病だとしたら、実際にはどのような治療が行われるのでしょうか。

症状や重症度、初めてか再発かどうかにもよるでしょうが、概ねうつ病の治療は「急性期」「回復期」「再発予防期」に分けられるとのこと。

その3つの期間にそれぞれ「休養」「薬物療法」「精神療法」を当てはめるというのがわかりやすいかと思います。

 

治療開始時は症状があってつらい状態、急性期です。

ストレス環境を避け、しっかりとまずは休養をとることを勧められます。

 

それから回復していきます。

症状の度合いによって抗うつ剤などを処方してもらってゆっくり治していきます。

だいたいよくなって発症前の状態に戻ることを「寛解」といいます。

たいがい回復期の途中でめでたく寛解となりますが、そこで薬を自己判断で止めてしまうと危険です。

 

ここから再発しないようタイミングを見ながら徐々に薬の量を減らしていきます。

そして元気になったからといって、環境や考え方が変わらなければ再発する危険があります。

この段階ではうつ病をよく知り、自分をよく知り、ストレス対処法を学んだり、カウンセリングを受けたりと精神療法的なメソッドを取り入れて再発予防をしていくようです。

それぞれの期間がどれくらいの時間を必要とするかは、人により違いますし、かなりの幅があるようですね。

あせらずにゆっくり、しっかり治療に取り組んでいきましょうね。

カッパウロ

まあ、病気だからね。

とにかく早く気付いて早期対応、早期治療がベストですよ!

経験者なんで老婆心ながら言わせてもらうけど、うつ病でもなんでもなかったならそれでOKなんだから、気になるのなら早いとこ医者に行ってこ~い!

ロビンソン

了解です!

ひとまず予約したお医者さんに行ってきます!





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